【レッスン方法】音読に苦戦している子にオススメしたいレッスン方法

ピアノ講師向け

ピアノを始めて間もない時は、最初は音域も少ないので次々と進んでいくのですが、
段々と教本が進んでいくと、音読みに苦戦し始める子もいます。

そこで今回の記事は、「音読みに苦戦している子に向けて」の指導としてオススメしたいレッスン方法をご紹介します♪

音読みに苦戦している原因をまず確認する。

考える女性

新しい曲を宿題に出す際に、まず音読み確認をしましょう。
スラスラ読める子はお家での練習もスムーズにいきます。

音読みが出来ない子は、どのポイントでつまづいているかを確認しましょう。

  • 「ドレミファソ・・・」と音が上がるのは読めるけど、
    「ドシラソ・・」と音が下がっているのはスムーズにいかない
  • ト音記号は読めるけど、ヘ音記号が読めない
  • 適当に音を言っている

5線ボードを使用して、音の上下の理解を深める。

「5線ボード」と「鍵盤」が一緒になっているタイプだと、更に理解がしやすくてオススメです♪

「5線ボード」と「鍵盤」が一緒になっているタイプだと、更に理解がしやすくてオススメです♪

5線ボードで音並べを行う。

音を記号のような状態で瞬発に読めるレベルになるまでは、
音の上り下がりの成り立ちをきちんと理解しているかを確認するために必ず行う事。

それは、「5線ボードで音並べすること」です。
   
習っている音の音域でOKですが、
例えば・・
ト音記号「ドレミ」
ヘ音記号「ドシラ」を並べてもらいましょう。
  
音読みが出来ない子は、音が飛び飛びに並んでいる子が多いです。
(例えば、ト音記号「ドレミ」が「ドミソ」に並んでいたり)

「線と間」は理解しているか?

「音ってどのように上がったり、下がったりしているか知ってる?」

・・と聞くと、分からない子は「?」のような顔をするはず。

「線と間」の問題を解決する。 

基本の「ド」の線を5線ボードに書いてから、
「線(せん)」はこの線の事ね!
「間(かん)」は、線と線の間(あいだ)のことで、間(かん)と言います!
・・・と説明した上で、まずは真似をしてもらいましょう!

ボードに指を当てながら、基本の「ド」の位置から、
「線」と言いながら指を当てます。(復唱しながら真似してもらいます)
次は、「間」と言いながら、線と線の間を指を当てます。(音が上がる方向に)
分かりやすい様に、5線ボードの高い「ソ」まで「線と間」を言い続けます。
「じゃあ下がっていくよ~!」と言いながら、基本の「ド」まで戻る。
   
⇒理解が早い子は、復唱の前に自分からどんどん進んでいきます。
   
次に、ヘ音記号の問題も解決するために、基本の「ド」から低い「ファ」まで、「線と間」を言い続けましょう。そして同様に、基本の「ド」まで上がってくる。
   
これができれば、今度は「ドレミファソラシド」「ドシラソファミレド」と言い換えをします。

「5線ボード」と「鍵盤」が一緒になっているタイプだと、更に理解がしやすくてオススメです♪

最初の音並べの音域で、再度並べてもらう。

ピアノと笑顔の少女

「線と間」の問題がクリアできていれば、きれいに並べられているはずです。

【まとめ】

音読みに苦戦している子は、案外「線と間」の問題があやふやな子が多い様に感じます。
それをクリアにしてあげることで、自分で音が上がったり下がったりしても指で数えながらでも、
音読みが出来るようになってきます。